イヤイヤ星人_製作余談


Guest Creator(絵) : リーフ

作詞・作曲・動画製作 : 藤村哲弘

2010年6月にDTMを始め、ネット上での初公開作品となった『イヤイヤ星人』。

ここでは楽曲製作に至る話や、製作途中の当時の考え等を余談として残しておきたいと思います。

DTMを始めた当初、自分の歌声を使用して創作活動を行おうと試みたのだが、自分の歌声に対し

(思てたんと違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

と早々に挫折と落胆を味わう。

また、女性の歌声に憧れに近い感情を抱いていたことから、女性ボーカルの曲を作ってみたいと考えた。

だが、歌の得意な女性の知り合いなど皆無で、かつ他人と共同で曲を製作することに当時は嫌悪感を抱いていたため大変困難なことだと悩んでいた。

そこで、とあるゲーム仲間がボーカロイドを用いた曲に少しはまっていたことを思い出した。

最初はなんじゃこりゃといった印象だったのだが、

・女性ボーカルの曲を作ってみたい

・女性の知り合いなど皆無

・他人と共同で曲を製作することに嫌悪感

といった上で述べた悩みを一掃でき、

(全てを解決してくれる今の私にうってつけのツールではないか!)

とすぐさま導入を決定し、ボーカロイドにはどんな種類があり、どんなことができるのかとにかく色々聞いて回った結果、幼い少女~成人女性の声まで網羅し、様々な色の楽曲を作っていこうと決意していた私にうってつけなのは巡音ルカだと判断した。

楽曲が完成すると同時に、動画として投稿するのだからやはり単純なものでも動画は作りたいという欲が出てきた。しかし、

(私は絵が描けない。動画製作もやったことがない。お金もない。人望もない。美貌もない。一体どうすればいいのだ。)

という「でっかい、メランコリックですか(アリス調)」状態に陥ってしまった。

が、完成した当楽曲を何度も聴いていると

「やってみてみりゃ意外とできる 色々やってみよう!」

という自ら書いたはずの歌詞がボディーアッパーとして飛んできた。

(そうや!DAWソフトだって見様見真似で0から使い方覚えて曲作れるようになったんや!何でもやってみたらええねん!)

そう思い、楽曲をさらに何度も聴き返し、どういう絵が良いか、どうすれば自分にできそうな動画となるか、どのような構成なら少ない枚数で済むかといったことをわらびもちを一日中食べながら考えた(翌日吐いた)。

そして、動画製作ソフトの使い方を手探りで覚え、予行演習として簡単な動画を作ることができるようになった。さらに、絵が3枚有れば十分この曲のPVとして成り立つのではないかと思いついた。

しかし絵は駄目だ。絶望的に才能が無い。人に見せられるようになるには作曲を捨てて5年修行する必要が有りそうだがそいつは無理な話だ。今すぐこの曲に合う絵が欲しいのだ。

(他人と共同で曲を製作することには嫌悪感が有るが、曲以外は別だ。自分ができないことをできる人には素直に敬意を示せるはずだから、絵師さんを探して依頼してみよう。)

何の実績も持たない人物がいきなりプロの方に依頼するには無理が有る上、その方法もわからない。それならば私と同じくアマチュアで活動中でハイセンスな方々を探そうという考えに至り、そういった方々が多く活動しているpixivというサイトを知った。そして、イヤイヤ星人に合う絵を書けそうな人をわらびもちを一日中食べながら探した(翌日お腹壊した)。

これだ!と思う絵柄が見つかった。デフォルメキャラでかつコミックソングに合いかわいい絵柄を求めていた私はリーフさんに注目した。運の良いことに、過去にはミクやリンレンやルカの絵も描いてらっしゃったので、ボーカロイドへの理解も有るこの人に依頼するべきだと確信した。

普段は人と目を合わせることすら出来ず、話しかけるなんて以ての外な私だがネット上は別だ。

ファイナルファンタジーXIというオンラインゲームを7年もプレイして人生を無駄にしてきたことで培ったネット弁慶ぶりを大いに発揮する時が来た。相手が目の前にさえいなければ、そして文章でならば素直に思ったことを丁寧に伝えることが出来たのだ。

リーフさんは快諾してくださり、そして驚くような仕事の早さでプロトタイプのイヤイヤ星人を描いてくださった。お互い動画製作は初めてなため、少しずつ意見を交換しながら依頼してからわずか3日で完成した。

もし初めての絵師様への依頼でリーフさんが受けてくださらなかったら、心が折れて二度と他人に依頼しなかったかも知れないし、全く違うDTM生活を送っていたかもしれない。

早速ニコニコ動画に意気揚々と投稿したのだが、音ずれ問題が発生した。さらにはエコノミー症候群(プレミアム会員以外の低画質モードで動画が意味不明な挙動を起こす現象)をもろに受けてしまい、ニコニコ動画に動画を投稿するには極力画質を下げないギリギリのビットレートにするエンコードという作業が必須だということを学んだ。

その後は必死になってmp4にエンコードする方法を探し、AviUtlというフリーソフトでエンコードする方法を学んだ。

その甲斐有ってか、ようやく納得のいく投稿ができ、初投稿作品ながら初日で2000再生を達成することができてコメントも沢山いただき、とても嬉しかったことを覚えている。

動画投稿を決めてから投稿までの一週間で多くの知識と経験を得た。密度の濃い有意義な一週間だった。

FF11をプレイしてきた無意義な7年間も少しは救われた。

そして、当動画製作中にわらびもち中毒になったことは言うまでもない。

この『イヤイヤ星人』はもう一度投稿することとなり再生数が飛躍的に伸びることになるのだが、

それはまた別のお話・・・

#製作余談

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